耐震について
私たちの住む日本は各地において大きな地震に見舞われてきました。ニュースなどで墓石の倒壊を見るたびに他人事ではないと思っております。
当社としても大地震に強いお墓つくりをご提案、お勧めさせていただき、現場の状況にあわせ、シリコンゲルやブチルゴムの耐震・免震施工をとり入れております。
当社3つの安心施工
石塔部において、泰震ゲルを使用する免震施工。
(京都大学での震度実験にて震度7クラスにも耐えました。)
外柵部において、石と石との接合部にステンレス製金具又は、耐震接着材を使用し強化構造の耐震施工。
1㎡の墓所の場合通常4本のPCパイル(鉄筋コンクリート杭)を杭打機で杭を打ち込み、空いている部分に割栗を敷き詰め、補強用の鉄筋を組みコンクリートで固めて地盤の密度を高める、極めて強い耐震基礎工事。
墓石用地震ゲル「泰震」の特徴
シリコーンエラストマーの採用で長時間の耐久年数を実現
使用しているシリコンエラストマーは、米国ミシガン州及びフロリダ州で耐候性試験を10年間続けた結果、100年〜150年の寿命が推測されている素材です。
よくゲルが溶けるのではないか?というご質問をうけます。これは他社類似品にポリウレタン製のゲルがあり、数年で加水分解を起こし溶解してしまう可能性が高い商品と混同されてしまうためです。
見た目が似ていますが、全く異なる材質となり使用環境も−60〜150℃の温度範囲であれば問題なくご使用いただけます。
夏は炎天下・冬は風雪にさらされる墓石にはシリコーンゲルが最適と考えております。
京都大学での振動実験について
科学的なデータ分析
「泰震ゲル」は3日間で40回におよぶ振動実験により、石塔の各部に加わる加速度・変位量・変形量等、数多くの詳細なデータを計測して、科学的なデータのもとで商品開発を行っております。
詳細なデータ採取のため各種センサー類を取り付け振動実験を行いました。
大型墓石(総高さ2.7m)を使った実験結果
再現した地震 | 揺れの強さ | 結果 |
---|---|---|
阪神・淡路大震災(JMA神戸波形) | 818ガル | 問題なし |
新潟県中越地震(JMA小千谷波形) | 897ガル | 問題なし |
阪神淡路大震災の揺れを、 実験装置で165%に増幅させた地震 |
2つの観測地点を下記に記載 | |
大型墓石0m地点(床面の揺れ) | 1351ガル(165%増) | 問題なし |
大型墓石2.7m地点(頭頂面の揺れ) | 2271ガル(278%増) | 問題なし |
ブチルゴムの特徴
ブチルゴムとは
ブチルゴムは今から40~50年前にイギリスで発明され、シール材としては最も古い物です。後に使いやすい変成シリコンなどが発明され使い易さと目地まで仕上がると言う優位性から主流が移って来ました。しかしブチルゴムの最大特性である経年変化がほとんど無いと言う利点から縁の下の力持ちとなり隠れた部分で使用され続けています。例えば海上輸送用コンテナーのシール材として多く使用されており、ブチルゴムはコンテナーがよじれなどで変形したとしても粘った膜で海水の浸入を妨げたり、コンテナーが元の形に戻ればシールの効果が復元できるなど大きな特性を持った粘着材です。
ブチルゴムが地震に強い理由
- 硬いゴムは墓石も跳ねてしまいますが、柔らかいゴム(=ブチルゴム)は衝撃を吸収できます。
- 強い粘着力は強い接着剤の接着力よりは劣りますが、衝撃力を吸収するメカニズムで接着力の弱さを補える事がわかっています。
- 基幹産業ではブチルゴムをシール用途だけでなく機械の防振や防音用にも利用しています。
耐震施工墓石の振動実験
地震による震動も吸収することが耐震実験(日本石材産業協会 主催)でも証明されています。